小学生の頃、家には常に3、4本の反物が置いてあり、母は指示の書かれた図案を見ながら刺繍を施す仕事をしていました。私も学校帰りにちょっとした手伝いをしていました。とはいっても刺繍をするわけではなく、次々に針に糸を通していただけなのですが。それでも一つの柄を仕上げるだけで何色もの糸を使い分けますから、私も図案を読み込んで指示された番号の糸を選び、針に通して準備しておくのです。

同じ姿勢で、じっと座ったまま仕事をしていくわけですから、肩こりには相当悩まされていたみたいです。私も大変だな、目も相当疲れるだろうなとは思っていましたが、反物の色や柄の美しさに、こんなに綺麗な仕事もないよな、なんて子供ながらに思っていました。

このこともあってか、自分で着物を着る機会は滅多にないものの、ショーウィンドウで展示されている着物を見ると、つい刺繍部分に目が行ってしまいます。あの当時は考えてもみませんでしたが、着物に刺繍が施されているって、とても贅沢なことですよね。間近で見ていただけに、職人さんの仕事に細やかさに改めて感動を覚えます。

そしてもう一つ、強烈に覚えていることがあります。それは反物にアイスクリームをこぼしてしまったことです。母にもみっちり怒られましたが、もし買い取りになっていたら一体いくらしたんだろうと、今思うとぞっとします。それほど大事にならずに済んで良かったですけれど。

街のリサイクルショップでも着物の買取り!

最近では、街のリサイクルショップでも「着物の買取り」がおこなわれていますよね。質屋でもなく、呉服店でもなく、有名都市でもないわが町のリサイクルショップでも、着物の買取りがおこなわれているのです。

ですからこそ率直な意見としましては、「ものすっごく便利になった!」というものがありますね。なぜなら、それこそひと昔前でしたら、不要になった着物はお付き合いのある呉服店にお願いして、委託販売という形にて売れるのを待っているのが不要になった着物を売る際のパターンでした。

けれども今ではリサイクルショップでも着物の買取りがおこなわれていますし、それにブランド品買取りのお店でも、着物の買取りサービスをおこなうショップも増えています。ですから、ハッキリ言ってものすっごく助かりますね。やっぱり着ない着物って、本当に扱いに苦労しますから。

しかしそうは言っても、Tシャツ並みに安価な着物はまずありませんし、それゆえにぞんざいには扱えませんからね。かといって、着ないものがずっとタンスのなかにはるのは困りものでです。ですから本音を言ってしまえば、お金に換えられるのでしたら換えてしまいたい…というところでしょう。

けれども困るのは引き取ってもらう先なのですよね。やっぱり無料では誰かに差し上げたくはないですから。しかしそこで登場したのが街のリサイクルショップなのです。しかもそこそこに良い金額で買い取ってくれますからね。ですからわが家としてはやっぱり大助かりでした。

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